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互譲互助
~思いやりの心が、明るい未来をつくる~
【はじめに】
行田の未来を見据えたとき、未来に向かい今を生きる青年である私たちには、何ができるのでしょうか。内閣府が行った意識調査では「40歳になった頃、幸せになっていると思いますか」という問いを諸外国の若者に調査し、他国に比べて「思う」と答えた若者が、日本が一番少なかったという結果があります。10代から20代前半の若者たちが40代という近い将来に不安を感じているのです。次代を担う若者たちは地域にとって重要な存在であり若者たちが将来幸せになる自分を思い描けることは地域の未来に直結すると考えます。
日本人は昔から、お互いを助け合うという文化を大事にしてきました。私たちが幸せな将来を思い描くうえで必要なものがこのお互いを助け合う「互譲互助の精神」であると考えます。「互譲互助の精神」とは、日本人のアイデンティティの中に連綿と受け継がれている、お互いの立場を尊重し譲り合い、助け合う心です。多様性が叫ばれる現代社会において、お互いの個性を認め合い、相手の意見を尊重し相互に理解することで、あらゆる人々が自らの幸せな将来を描くことができます。さらに「自分さえ良ければ良い」という利己主義が蔓延している昨今において、誰かのために行動できる「思いやりの心」を地域に広げていくことが、私たち行田青年会議所の使命であると確信します。
【すべてを糧にし、全員拡大へ】
青年会議所はまちづくり運動を行う中で、多様な個性や価値観を認め合いながら議論を交わし、思いやりの精神を育てていくことができる団体です。年齢や社会的な立場に関わらず、互いに𠮟咤激励を受けることで、今まで知らなかった自分に気づくことができる唯一無二の青年の学び舎です。当事者意識を持った青年会議所での体験、経験こそが青年会議所での醍醐味であり、そのすべてを己の糧にすることのできるJAYCEE へと成長していくことが出来ます。私たち青年世代から互いを尊重する「互譲互助の精神」を地域に広げるためにも多くの仲間を巻き込んでいく必要があります。新たな仲間を迎え入れるために、まずはメンバー一人ひとりが会員拡大の担い手であるという自覚を持ち、拡大運動におけるあらゆる局面においてメンバーが持つスキルや人脈や個性を活かした、「全員拡大」を意識して会員拡大を行っていきます。一人ひとりが輝きを増し魅力あるメンバーとなることで、同志を増やし続けることのできる組織になっていくと確信します。
【思いやり溢れるまちづくり】
私たちのまちの明るい未来とは「思いやり溢れる住みよいまち」として、誰もが幸せに暮らしている未来です。現在行田市では人口減少が当たり前に進むことを前提とした未来ビ
ジョンが打ち出されています。しかしこのまちには唯一無二のポテンシャルを秘めており、若者世代の人口の流入を狙った人口増さえ望めるまちであると考えます。まずはこのまちが持つ魅力を最大限に活かせるよう、私たち青年会議所が自治体や企業、団体や市民同士、さらに多世代を繋ぐ架け橋となるのです。そして若者らしい前例にとらわれない自由な発想や、高齢者の知識や経験を存分に活かし、行政とも積極的に連携し多くの人を巻き込んでいく運動を展開していく必要があります。世代による価値観の違いをマイナスではなく伸びしろと捉え、あらゆる世代が互いを尊重しあえることで誰もが幸せに暮らす環境になっていきます。私たち青年会議所の先駆ける運動が、思いやり溢れるまちをつくり、明るい未来を創造すると確信します。
【個性あふれる強固な組織と戦略的な広報】
それぞれの個性や長所を活かしつつも一つの方向に向かうことで、各々の力を最大限発揮できるのがこの組織の強みです。また社会によりよい変化をもたらすための成長の機会を提供し、周囲の人を幸せにすることができる稀有な組織でもあると考えます。私たちの組織が地域を巻き込み、より良い変化をさせる存在なのであれば、私たちは自身の足元を強固なものにしていかなければなりません。そのためにはまず当会の現状、立ち位置をしっかりと把握していく必要があります。また予算ありきの組織運営ということや地域からの認知度を把握することなど、客観的に判断する第三者的視点も必要であると考えます。積極的に第三者の意見も聞き、組織運営や事業に活かしていくことで、より精度の高い運動に繋がっていくと考えるからです。
そしてこの運動を地域に広く伝えるための広報も重要になります。心に響く広報をするために、魅力を巧みに伝えるための表現力を磨くだけでなく、広報の対象についても考え伝えることが必要です。戦略的に考え抜いた魅力的な発信をすることで、会や事業に興味を持っていただけると考えます。行田青年会議所という学び舎で成長した強力なメンバー達は、必ずや、まちにとって無くてはならない必要不可欠な人財となり、この地域の未来を照らすと確信します。
【互譲互助の精神】
鐘の音が響き、軽快な小太鼓の拍子に力強い大太鼓が鼓動を打つ。幼少期から聞きなれた音色を地域一体となって奏でるお囃子と共に育った私は、時代と共に変化する状況下でもお互いに助け合い支え合いながら、地域の大人たちが生活する環境に心が温かくなる感覚を体感し、人が何のために生まれ何をして生きるべきか、何が自分の幸せなのかを自然と感じ取っていました。そして青年会議所での経験を通して、人のために行動することの大切さ、その経験をできることへの幸せをさらに感じるようになりました。
わが国日本が誇る「互譲互助」の精神が満ち溢れた人材がそれぞれの地域を創造することで、今日本で起こっている多くの問題は無くなると考えます。日本人のアイデンティティで
ある「互譲互助」の精神という長所を最大限に活かし、誰かのために行動することや、誰かの喜びを自身の喜びとすることで、多くの幸せが溢れるまちとなり、ひいては誰もが明るい未来を描ける社会になると確信します。