【理事長ブログ】社会で育てる日本の子育て

日本JCでは子供を産み育てやすい社会の実現を目指し、2021年度から「ベビーファースト」運動を推進しています。現在142の自治体、535もの企業が参加しております。語呂も良いですし、とても良い取り組みだと思います。

万葉集には「瓜食めば子ども思ほゆ栗食めばまして偲はゆいづくより来りしものそまなかひにもとなかかりて安眠しなさぬ」(瓜をたべても栗をたべても、残してきた子供のことが思われる。子供はたちはいったいどこから、どうした縁で来た存在なのか)

「銀も金も玉も何せむに優れる宝子にしかめやも」(銀も金も、宝石も、何の役に立とう。すぐれた宝も子に及ぶことなどあろうか。)

等々、子どもに関する歌が多くあります。

こうした歌を読み返しても、古来より日本人がいかに子どもたちを大切に育んできたかが分かります。我が子同様、他の子も慈しみ、様々な形で社会が一人の子の成長に関与し、大切に育てるのが、わが国の伝統的な在り方だったのです。

子を産み育てやすい社会の実現は、「子育て」のど真ん中世代である我々が考え、行動していかなければならないと改めて感じました。