喜劇王に学ぶ

わたくし人を笑わせるのが好きで、小学校時代は友達とコントじみたものをカセットテープに録音するなんてことをやっていました。そんなこともあってお笑いが好きで、ダウンタウンとかそのあたりの影響を受けて大人になりました。(だからと言って必ずしも私はおもろい人ではありませんが)お笑いと喜劇は少し違うかもしれませんが、少し興味があってチャップリンに触れる機会がありました。実は大学生の頃「古い映画を見て教授が総評するだけ」という授業を履修していたことがあって(ほとんど寝てた)、そのときにチャップリンには出会ってはいたのですが、その頃は世界的に有名なちょび髭のひょうきん者くらいにしか考えていませんでした。(まあ、寝てたので)しかし最近チャップリンの映画「独裁者」に触れる機会があって、チャップリンがすごい人物だということに気づき感動した。というハナシです。

ちょび髭がトレードマークのチャップリンですが、もう一人ちょび髭がトレードマークの歴史上の人物がいます。映画のタイトルにもなっている独裁者・ヒトラーです。話すと長いし、説明が上手くできなさそうなので、ざっくり言いますが、チャップリンは映画を通して「戦争反対!」というメッセージを喜劇として映画で発信したということでした。その当時、発信の手段として一番影響力があったものが、ラジオと映画だったそうです。喜劇として発信されたメッセージは人の心を動かし、「反戦運動」としてムーブメントを起こしたということで(一度はアメリカから追放されるようですが)喜劇王!と称されることになったと言うことでした。

この話からはいろいろな話ができそうなんですが、ここで言いたいことは「ぶれない信念と発信の仕方」のことです。当時最新のメディアだった映画を利用した先進性と「反戦」という強いメッセージを伝えるということが、今にも通ずる学びのポイントだと思います。映画の内容が現代で言うセンシティブな内容だったため、制作を始める段階や公開の前は周囲の反対がかなりあったらしいですが、それらを押し切って映画の公開に踏み切ったとのことでした。

ぼくたちJCも事業を通して伝えたいメッセージがありまして、それを多くの人に発信して運動を起こせるように活動しています。コロナのことがあってやり方ばかりに頭がいってしまいますが、大切なのは事業を通してメッセージを伝えることと、それに共感してくれた人を巻き込んでいくことだと思っています。そのためには真面目に、時にはおもしろおかしく喜劇のように伝えることも必要かもしれないということをチャップリンから学ばせてもらいました。

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