オニハソト!フクハウチ!

わたくしお祭りに付随する商売をさせてもらっていることもあって、「お祭りとは?」とか「お神輿とは?」など勉強させていただく機会があり、日本文化のおもしろさを感じております。

初詣に始まり、バレンタインや各種お祭り、ハロウィン、クリスマスといろんな国の文化で盛り上がるわりには宗教とか神様の話をすると「いや、別にそういうのは~」という人が多いのが日本という国ですよね。

でも、それが日本独自の文化でいいんだと思っております。「やおよろずのかみ」なんていっていろんなものに神様を宿してしまうぼくたちは、最近で言う多様性(ダイバーシティー)の考えを元々持っているのかなぁ。なんて考えたりもします。(「神の国!日本!」なんていうと怒られてしまいますが。)

 

 

さて、先日節分がありましたね。節分になると我が家では「オニハーソト!オニハーソト!フクハーウチーー!」とご近所さんに響き渡るほどのかなり大きめな音量で、豆まきをする習わしがありました。子どもの頃はなにも分からず、元気よく豆をまき散らかしていたものです。

大人になってからはいろんな場所で鬼役に扮して、子どもたちに豆を投げつけられる役をよくやらせてもらっております。楽しいですよね。豆まきって。

鬼の登場で泣き出す子どももいれば、鬼を追いかえさんと攻撃をしてくる子どももいて。(これがなかなか痛い…)かく言う私も子どもの頃は、だいぶ鬼を恐れていた記憶があります。(ワタクシ子どもの頃まあまあ怖がりだったようで、その名残で今でもお化け界隈のハナシはNG出ます。)

 

そもそもここでいう鬼とは邪気や厄災の象徴とされており、災害や病、飢饉など人間の想像力を超えた恐ろしい出来事は鬼の仕業と考えられていたようです。

季節の分け目の節分に忍び寄る病や、芽生えの時期でもある春の訪れに災害や飢饉が起こらないよう鬼を退治し、無病息災・五穀豊穣を願い行われてきたものが節分の豆まきだそうで、これは他の国にはない日本独自の文化だそうです。

 

豆を投げて目に見えない鬼を退治できれば、そんなに楽なことはないのかもしれませんが、このご時世何かにすがりたくなる気持ちも分かりますよね。

「わりー子はいねーかー!」と鬼が荒ぶっていますが、こんなこきこそ大きな声で「オニハーソト!オニハーソト!フクハーウチーー!」とみんなで鬼を追い払ってやりたいものです。

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